相手のためになると思ってしたことが、何故か相手を不愉快にさせてしまったり。
その逆パターンで、相手の善意を煩わしく感じてしまったり。
実は見守りサービスのお申込み時にも、こういったすれ違いって結構あるんです。
見守りサービスを申し込まれるお客様は、ご高齢者の子ども世代の方が多いのですが、子どもの側から見守りサービスを勧めても、親の側が難色を示す・拒絶するなんてことが多々あります。
本日はそんな場合の対処法について。
ご高齢者の方に何かを勧める際のコツについて紹介しちゃいます。
見守りサービスのご利用に関わらず、さまざまな場面で応用できる考え方だと思いますので、皆さんぜひご覧になっていってください。
冒頭の親切とお節介の話ではないですが、相手に何かを勧める際、あるいは何かを説得する際に一番大事なことは、相手の立場にたって考えてみることです。
ご高齢者ご本人が見守りサービスを嫌がられるのであれば、そこには何かしらの理由があるハズ。まずはそれを考えてみましょう。
これまでの経験上、ご本人が嫌がられる理由としては、
あたりが非常に多いですね。
もちろん上記以外の理由も考えられます。
大事なのは相手の立場にたって考えること。その上で分からなければキチンと話し合う。理由を聞くといった姿勢が大切です。
嫌がられる理由が分かれば後はその対策です。相手の立場を尊重しながら、不安材料・不満理由を一つずつ取り除いていってあげましょう。
たとえば前述した例のうち、「自分はまだまだ元気」「子供に弱みを見せたくない」というような理由で反発されているご高齢者に対しては、子ども側から「私たちが心配なの。だからお願い」という態度で依頼するとスムーズに話が進むことが多いようです。
親として年長者としての立場を大事にされているということですから、それを尊重しつつ下手にでるということですね。
続いて「見守りサービスを監視だと思っている」場合ですが、これについては丁寧にサービス説明を行うことでご理解を得ることができます。
当サービスでは、見守り行為において監視カメラの類は一切使っておりません。動きを検出するセンサーを用いた見守りですので、プライバシーにもしっかり配慮しています。
また、月一の定期訪問を除けば、こちらからご利用者様ご本人に電話を掛けるなどのコンタクトを行うこともございません。あくまで各種装置の通報を受けて、それに対しての安否確認を行うといった流れになりますので、ご利用者さまご自身の生活を煩わせる心配もありません。
一人暮らしをされているご高齢者の中には、「自活的で自由な暮らし」を大事にされている方も多くいらっしゃいます。そのような方の暮らしにも配慮した、見守りサービスだと自負しております。
最後に「見守りサービスを利用することで家族から見放されたと感じてしまう」方の場合ですね。
こちらも基本的には最初にお伝えしたパターンの時と同様、子どもである私たちが心配だから勧めているとアピールすることが有効です。
加えて「センサーの検知レポートや緊急通報があったことは自分たちにも連絡がくる」「何かあった際には自分たちも可能な限り駆けつける」と協力の姿勢を見せることで、より一層安心していただけるのではないかと思います。
以上、親に見守りサービスを勧める際のポイントでした。
お読みいただいた方ならお気づきかと思いますが、相手に対する思いやりが何よりも大事ということですね。
その基本さえ忘れなければ、たとえ一時的にすれ違うことがあったとしても、最終的には双方和解の上、納得のいく結論に辿り着けると思います。
今回の情報は、見守りサービスを勧める場合のみに限らず「ホームヘルパーの利用を勧める場合」「介護施設への入所を勧める場合」などにもご活用いただけるかと思います。
互いを思いやってベストな結果に辿り着けるように頑張りましょう!